Ordinary People Do Extraordinary

ロンドン大学の大学院で広告・広報・マーケティングの勉強をしていましたが、2014年9月に卒業予定。イギリスでの就職を目指します。

イギリスでIELTSを受けてきた

こんばんは。Sumです。

こないだの記事はたくさんの方に読んで頂けたようでとても嬉しいです!

 

ちょっと更新が遅くなってしまいましたが、今回は週末に久しぶりに受けてきたIELTSの話をしたいと思います。

 

IELTSって何?

IELTSとはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリスやアメリカに留学などをする場合に、英語力証明としてビザの発給に使用されるケンブリッジ大学が監修しているテストのことです。

ライティングやスピーキングなど、アクティブな英語能力も測るテストであることが特徴で、特にスピーキングは英語のネイティブと10分程度の会話をします。

スコアは各パート9.0がフルスコアで、0.5刻みに評価されます。

留学用のAcademicモジュールと、就労用のGerenalモジュールと二種類あります。

2週間程度で結果が出るので便利ですが、その分値段も25000円と高額なのが痛いところです。イギリスでは145ポンド払いました。うう、痛い出費だ(´;ω;`)

 

なぜIELTSなの?

イギリスでは今年のはじめにTOEFLTOEICの不正受験が発覚したため、イギリスに留学する場合に使用できる英語証明はIELTSとPTEAcademicのみとなっています。

私の場合、IELTSの有効期限は2年なので、前回の期限切れが迫っているため、また受けてみました。

詳細を知りたい方は下記をご覧くださいませ。



どうやって受けるの?

日本では英検のサイトから申し込みができます。

日本の場合、会場とテストの回数が少ないので、受験する方は早めに申し込む必要があります。

イギリスでは、IELTSのサイトから直接申し込みます。

こちらはかなり会場とテストの回数に余裕があるので、2週間前でも申し込みができました。ロンドンには20箇所程度テストセンターがあるようです。

 

9/20(土)IELTS受験の詳細

さてさて、かなり記憶が曖昧になってまいりましたが、今回のIELTSを簡単に振り返ってみますね。

 

リスニング

リスニングは40問を40分で解答します。最後の10分は問題用紙から解答用紙に書き写す時間なので、まずは問題用紙にメモをとれば大丈夫です。

今回はリスニング、あまりできませんでしたねー。10問くらい落としてしまった気がします。多分6.5か良くて7.0だと思いますね。

私は数字の聞き取りがいつも苦手なんですよ・・・( ´゚д゚`) 上達する方法があったらぜひ知りたいところです。

 

リーディング

リーディングは40問を60分で解答します。リスニングとの間に休憩はありません。ぶっ続けです。また、リーディングは解答用紙に書き写す時間は設けられていないので、時間内に全て解答しなくてはいけません。

私はもともとリーディングが大得意なので、今回のIELTSはかなり易しく感じました。多分1-2問しか落としていないと思います。大学院留学の効果もあり、前回よりさらにリーディング力がアップしているのを感じました。なので自己採点は8.0か8.5とします。

個人的にですが、リスニングが1回しか聞き取りの機会がなく、プレッシャーを感じやすいのに対して、リーディングは時間内であれば何回でもパラグラフを読めるので、プレッシャーが少ないんです。

 

ライティング

ライティングは2つのセクションに分かれています。150 wordsのレポートと、250 wordsのエッセイを60分以内に書き上げます。それも鉛筆で。しかもリーディングから休憩はありません。

体力的にも辛くなってくるライティングですが、注意点は2つあります。まず、かならず指定されたword数以上書くこと。文字数が満たないと大幅に減点される可能性があります。そして、エッセイに重点を置いて書くことです。エッセイの配点はレポートの二倍です。

目安はレポート20分、エッセイ40分のペース配分ですが、エッセイのほうが配点が高いので、私はいつも45分くらいかけています。

また、レポートのほうが先に出題されますが、エッセイから書き始めても問題ありません。先にエッセイから書いたほうが安全だと思います。

今回はこんな感じでした。

  • レポート:間取り図についてのレポート。主観は入れず、必ず客観的に事実だけを書きます。
  • エッセイ:「政府は映画やテレビの暴力描写を規制しようとしている。あなたは賛成か、反対か」というもの。これは結構易しいエッセイです。イントロで背景や現在の状況を簡単に説明し、賛成意見、反対意見両方を盛り込みつつ、最終的に自分の意見を書きます。

そうそう、ライティングは最後に文字数を数えている暇なんてないので、だいたい一行に自分は何wordくらい書けるのか把握しておいたほうがいいですよ。

私はだいたい一行に8.5 wordsくらい書いているので、250 wordsのエッセイであれば、30行以上書かなくてはいけないと肝に命じています。

今回の賛成or反対タイプのエッセイであれば、イントロに5行、賛成の論展開に10行、反対の論展開に10行、結論に5行くらい(誤差あり)と考えています。

 

ちょっと今回書いたエッセイを思い出しながら再現してみますね。

The illustration of violence is now common in any movies and on television. The big hits of blockbusters, such as The Hunger Games and Transformers, in both of which wars and battles are ubiquitous, are nothing new to current audience. Against these movements, whether or not to limit those violences is now under discussion.
Some people insist that enjoying virtual violence in unreal worlds is one of the ways to release their stress and tension from everyday life. If these descriptions of violence are completely banned, it cannot be denied that people who love them would suffer from huge stress and commit actual crimes. The solid evidence is Japan. Though it is disgracefully notorious for its full of violence in cinemas and pornographies, the crime rate of Japan is surprisingly lower than those of US and UK, where there are more strict regulations toward violence presentation. Therefore, it is too early to conclude that limitations will always work.
However, it is crucial to take into accounts of children and young generation. According to the crime data in some areas, it is proven that youngsters are more vulnerable to virtual violence and can be easily affected. In order to prevent juvenile crimes, the limitation of violence under parental control is significant.
To summarize, the regulation of violence in films and on television will not be the only method to prevent actual crimes, while governments have to consider about protecting kids from massive exposure to violent descriptions. It is necessary to have flexible policies which can be applied to both adults and children. (261 words)

 

今思い出しながら書いててなんですが・・・結構細かいミスが多いですね。

  • theの有無、複数形単数形、スペリングなどが間違っている
  • violenceの言い換えが出来ていない。violence言い過ぎよw
  • やや反対よりの意見であるのであれば、賛成意見を先にぶつけて、反対意見(自分の意見)を後に書くべきだった
  • 賛成意見の論拠が乏しい。全然、10行も書けてないw
  • some peopleやsome dataより、適当にcrime specialists in Harvard Universityとか書いちゃえばよかったのでは?(出典は適当でも問題ないはずです。論の構成を見ているので)

まあでも、全く悪いというわけでもないと思います。

  • 単語の言い替え(description = illustration, presentation. control = regulation, limitation. film = cinema, movie, blockbuster. children = kids, youngesters, younger generationなど)はわりと出来てる
  • 関係代名詞(both of which, where)を使ってある程度複雑な文構造を作り上げてる
  • Essayを書く上で必要なIndicator(though, therefore, however, to summerize, whileなど)を適切に使っている
  • 根拠からの考察(it cannot be denied, it is proven)が適切にできている

以上のエッセイの出来と、レポートの出来(急いで書いたので150 wordsギリギリになってしまった)を考慮すると、おそらくライティングは7.0か7.5くらいじゃないかと思ってます。

 

ピーキング

ピーキングは15分くらいです。自己紹介と簡単な会話のあとに、トピックが出題され、1分の時間内でスピーチの構成を考えてメモし、2分間程度のスピーチを行います。

今回のトピックは過去にあった面白い会話というものでした。

( ゚д゚) えっ・・・面白い会話?? と、ポカーンになりましたね。

別に嘘ついてもいいんですよ、このスピーチ。ちゃんと喋れるのであれば。

ただ英語で嘘をつくのって非ネイティブにはとても厳しいので、私は必死でなんとか面白い話を記憶からひっぱり出して喋りました(とてもつまらない話なので、ここでは割愛します)。

Interestingってのが難しいんですよね・・・。何がInterestingなのかは人によって違うし。ちゃんと論拠を喋れたら納得してくれるんでしょうけど、今回のはどうなるやら。自己採点は6.5か7.0です。

 

番外編・イギリスのIELTS運営のヒドさ

今回のIELTS、運営の手際の悪さがすさまじくて、テスト開始時間が遅れに遅れ、スピーキングテストが1時半からだったにも関わらず、ライティングテストが終わったのが1時40分だったんですよ。

それで1時半からの受講者は当然焦るんですが、まずは一度食堂に集まってくれ、と言い張られて、迷路のような建物の中をグルグル歩かされるわけです。

さすがに不安に思って運営の人に聞くと、「あなたは何で1時半のスピーキングテストなのにここにいるの!?」ってキレられたんですよ。いやいや・・・テスト終わったのは1時40分だからね( ゚д゚)

事情を説明して、やっとスピーキングテストの部屋に連れて行ってもらえました・・・既に2時10分近くになってましたよ。

今回が初めてのIELTS開催ってわけじゃあるまいし、受講者は英語のネイティブではないんだから、もっとわかりやすくして欲しかったですね。無駄に不安を煽られました。

 

まぁ何だかんだいって、イギリスのこういうルーズなところにだんだん慣れてきているんですけどね。

 

二週間後にIELTSの結果が出たら、またブログで分析記事を書きたいと思います。

 

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テストがようやく終わったので、新発売のコカコーラ・ライフってのを飲んでみました。ただの薄い味のコーラだった。

 

Sum