コピペ・剽窃を防ぐ取り組み@ロンドン大学の大学院にて
*2014/9/10 カテゴリを更新しました
おはようございます。Sumです。
どうもhay fever(花粉症)になってしまったようで、くしゃみと目のかゆみが止まりません。週明けに医者に診てもらおうと思ってます。日本ではならなかったのに・・・(;_;)
さて、最近STAP細胞でにわかに論文のコピペが取り沙汰されているので、今日は私の学んでいるロンドン大学の大学院でのコピペ・剽窃を防ぐ取り組みについて書きます。
*ロンドン大学といっても、所属カレッジは20近くありますので、私の所属しているカレッジでは、というお話になります。他のカレッジではまた違う取り組みがなされているかもしれませんのでご了承下さい。
1. Turnitin
私のカレッジでは、課題は全てこのTurnitinというアプリケーションを通して提出することになっています。
Turnitin
このアプリケーションを通してエッセイを提出すると、Turnitinの持っている膨大なデータベースから、同じ文章がないかどうかを検索してくれます。
これは先学期のエッセイの草稿の一部なのですが、Turnitinで検索をかけた後はこんな感じで、データベースと一致した文章にハイライトがかかりますので、コピペを防ぐことができます。
逆に言うと、きちんと引用している文章でもハイライトされるのが難点です。
*上記の文章は、ちゃんとハーバード方式で出典を明記して引用してるから無断引用じゃないよ!
また、このツールを使っても、オリジナルの文章をコピペせずパラフレーズ(言い替え)をしてしまうと判定できないような気がします。
2. Direct quote, Paraphrase or Plagiarism
そこで私のカレッジでは、留学生向けの英語のクラスで、direct quote(引用)か、paraphrase(言い替え)か、plagiarism(剽窃)かを判断させるトレーニングがありました。
多分英語圏では学部レベルで徹底されているんでしょうね。あくまで留学生向けのクラスでのトレーニングでしたが、とても役に立ちました。
トレーニングの一部はこんな感じ、サンプルの文章の引用例を判断します。
- 引用を明記して言い替えているので問題なし
- コピペな上引用を明記してないのでダメ
- 言い替えだが引用を明記してないのでダメ
- 言い替えだが引用を明記してないのでダメ
こちらでは耳にタコができるくらい剽窃はダメ!コピペなんて論外!と聞かされているので、STAP細胞の顛末には驚きました。
何にせよ早く真相が解明されるといいですね。
Sum